2017年12月27日水曜日

コーヒーの挽き目(粒度)(1)

自分でコーヒーを挽いて飲んでいる方ならわかると思いますが、粉の挽き目は味に大きく影響します。一般的には粗挽きから細挽きまで4〜5段階にざっくりと分類されていますが、皆さんどの挽き目がどの程度の大きさ(粒度)かわかりますか?

私はいまだにわかりません。もちろん大体の感覚はありますが、どこまでが中挽きでどこから中細挽きや中粗挽きになるのか判断できません。

お店で中挽きに挽いてもらう場合でも、店によって挽き目のサイズは微妙に違いますよね。豆を買って自分で挽いている人は問題ないでしょうが、粉で買っている人は困らないんですかね。「あれ、中挽きにしてもらったのにいつもより細かいぞ」とか、「ペーパードリップ用で挽いてもらったけど挽き目が粗くてお湯がザルみたいに下に落ちちゃうな」なんてことは無いんでしょうか。

私が知らないだけかもしれませんが、サンプルの粉を用意してあり、実物を見て挽き目を指定できる店というのも聞いた事がありません。「ペーパードリップですか。じゃあ中挽きですね。」というような感じですよね。

抽出技術の問題もあるし、ドリッパーやペーパーの種類、湯温、豆の量、抽出速度にも影響されるので一概には言えませんが、いれ方が決まっていると美味しくいれられる挽き目の範囲はかなり狭いように思います。

そのわりには挽き目の明確な基準はなく、ものすごくアバウトだと思うんですよね。業界団体などで目安になる基準を作ってくれないものでしょうか。例えば、「中挽きの目安は0.5mmを超え0.7mm以下の粒度」だとか。

あと、微粉も基準がわからないですよね。ネットの情報を見ると#40という人もいれば#80という人もいます("#"はふるいの目のサイズを表す昔の単位で"メッシュ"とよみます)。サザコーヒーでは、微粉を取り除くための『コントロールストッカー』というものを売っており、#50、#40、#30のふるいが付属しています。#50だと粒度0.3mmなので確かに微粉なんだろうなと思いますが、#30は粒度0.6mmなので、それって中挽きのサイズなんじゃないかという気もします。


ぐだぐだ書いてきましたが、検索してたら面白いものを見つけました。全国公正取引協議会連合会のサイトに『レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約』という業界の自主規格が書かれています。

1  粗 (荒) 挽き…挽いた粉粒はザラメ状又はそれ以上の粗さ(ドリップグラインド)(コースグラインド)
2  中挽き…グラニュー糖程度の粗さ(ミディアムグラインド)(レギュラーファイングラインド)
3  中細挽き…中挽き、細挽きの中間の粗さ(ミディアムファイングラインド)
4  細挽き…グラニュー糖と白砂糖の中間の粗さ(ファイングラインド)
5  極細挽き…細挽き以下の粗さ(エキストラファイングラインド)

レギュラーコーヒーを袋詰して販売する際の表示内容に関するルールです。すごく大雑把ですが、ザラメ、グラニュー糖、白砂糖(ふつうは上白糖)という具体例があるので少しはわかりやすいです。

普通の人ならこの辺で終わりにするんでしょうが、しつこい性格なので「じゃあ、ザラメやグラニュー糖ってどのくらいの大きさなんだろう」というのが気になってしまいました。もうちょっと調べてみるのでお付き合い下さい。


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